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店主のマニアック日記

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2011年 02月 15日

ペイン・クリニック

 数日前にアップしたペイン(Payne)のサーモンロッドの修理のその後・・・。
 ひん曲がってしまったレフトハンドツイストのスネークガイド、修正中にやっぱり折れて(割れて)しまいました~(泣)! かなり慎重に作業を進めていたけど、折れるときは簡単だね~。折れた破片はそのままどこかへ飛んでいってしまいました。 この一件を、古竿のレストアを生業とする友人に話したら、以前に何かのロッドから外した似たような形状のガイドを戴けることになりました!とっても嬉しい! 
 ガイドが送られてくるのを待つ間、修理待ちのペインの詳細をご紹介。
ペイン・クリニック_b0193874_199353.jpg

 リールシート部の画像。ウッド(スパニッシュ・シダー?)のスペーサーが採用されています。1950~60年頃のジム(Jim Payne)の作品だと思います。


ペイン・クリニック_b0193874_1995147.jpg

 長さは12フィート半。ツーハンドのサーモンロッド。ロッドバッグにはタグが付いてなかったので、手持ちのカタログで品番を追ってみると、12フィート半は '225' というモデルのようです。 カタログには、ペインのツーハンドサーモンロッドのミドルとバットのブランクは全てダブルビルドで作られていると書いてあります。 ダブルビルド製法は、初期のハーディー・パラコナなどにも見られますが、六角のバンブーロッドの中心部に、更に六角のバンブーロッドを仕込んだ二重構造の作りとなっているそうです。 竹の内側のピス部分を、パワーファイバーが多い竹の表面部分に置き換えることで、より強固でパワーのあるブランクが出来上がるのでしょう。 巨大なアトランティック・サーモンが相手の釣りでは、よりヘビーデューティーなタックルが必要不可欠だったのでしょうね。

 手元にガイドが届いたら、早速作業に取り掛かろうと思います。 このブログ上でまたレポートしようと思っております。

by ccacc99 | 2011-02-15 19:54 | 古典的釣道具


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