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店主のマニアック日記

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2013年 01月 29日

Fiberglass Fly Rod Vol.3

 ここのところグラスロッドのことを続けて書いていたら、何だか自分的に盛り上がってきちゃいました・・・ので、第三弾(笑)。

 今回はFenwick(フェンウィック)のことを少し。 長年フライフィッシングを楽しんでいる人はみんなあの”イーグルマーク”にはお世話になりましたね。フライ釣り師だけでなくルアーマンにも人気の有名メーカーですね。
 
  
Fiberglass Fly Rod  Vol.3_b0193874_14114693.jpg

 店主が所有するフェンウィック2本。画像上はかなり初期のモデル。画像下は70年代と思われるモデル。なじみ深いヤツです。 一目でブランクカラーの違いが分かります。


               ズームアップして良く見てみると・・・(上下逆になっちゃったけど)
Fiberglass Fly Rod  Vol.3_b0193874_14122120.jpg

 上が若いヤツで、下がオールドマン。70年代頃の若いヤツは良く見るブラウンカラーのブランクですね。 でも、下の年代モノはちょっと珍しいかも。オレンジ色に見えるブランクは、よくよく見るとグラス繊維を編みこんだブランク。この製法のグラスロッドは、フィリップソンなどでは ”タバコグラス” なんて呼ばれてたりしますね。グラスロッドの初期の作品によく見られる製法です。

 ロッドのモデル名やスペックの表示も、若いヤツはシールになっていますが、年代モノはインクで手書きされてます。バットワインドも柄が違いますね。


Fiberglass Fly Rod  Vol.3_b0193874_1412426.jpg

 名ロッドデザイナーのジム・グリーンが考案したフェラライト・フェルールの表示。若いヤツは白文字だけど、年代モノは黒文字。年代モノのロッドは、フェンウィックがフェラライト・フェルールを採用し始めた頃のごく初期のモデルと思われます。


Fiberglass Fly Rod  Vol.3_b0193874_1413593.jpg

 ラッピングも年代モノはひと手間加えられています。ブラウンのスレッドでガイドを止めたあと、シルバーのシール(?)を張り、その上にスパイラルラッピング! ユーザーにとっては、この「ひと手間」が嬉しいんです。


Fiberglass Fly Rod  Vol.3_b0193874_14131980.jpg

 リールシートの比較。上が70’sで下が年代モノ。多分、バーマック社製と思われるオールアルミシート。 今度は70’sのほうに「ひと手間」。イーグルマークの刻印が入っています。70’sはオールゴールドのカラーリングに対し、年代モノはリールフットを受けるポケット金具とナットのみゴールドで、リールシート本体はダークブラウンのツートーン。リールシートの全長も年代モノのほうがちょっぴり短め。 両者とも形状はそっくりですが、外観から受ける印象はずいぶん異なります。


 今回は、たまたま店主が所有するフェンウィックの新旧比較とあいなりましたが、こんな細かい「どーでもいい」ところに拘るのもマニア道たる所以。どちらが優れているというのではなく、これはもう「好きかキライか」の領域。個人個人の判断に委ねます。 店主はどっちも好きだから、両方持ってるのですけどね(笑)。

 それぞれの時代背景などを思い浮かべながらロッドを肴に一杯やるなんてぇのもオツなものですな。
 *第四弾につづく・・・かな?
 


 

by ccacc99 | 2013-01-29 15:17


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